いよいよ2018年7月、マクタン・セブ国際空港の国際線専用ターミナル(ターミナル2)がオープンします。
アジアのハブ空港として24時間営業を開始。
今まで国際線・国内線と一つのターミナルだったものが、ターミナル2は国際線専用として、既存の空港は国内線専用ターミナル(ターミナル1)へと生まれ変わります。
これまでも既存のターミナルでタクシー乗り場や搭乗ゲート、セキュリティチェックエリアの改善、セルフチェックインカウンター、プレミアムラウンジの導入など様々なリニューアルがされてきました。
2014年からはじまったマクタン・セブ国際空港再開発プロジェクトの中でも待望のターミナル2の最新情報をチェックしてみてくださいね。
何もかもが新しい、ターミナル2
新ターミナル 上空写真(予定図)
現在利用している空港は450万人の許容能力にもかかわらず、年間利用者数は800万人以上。そのような状況から、新しい空港の拡張工事が進められることになりました。
新しいターミナル2(国際線のみ)は、年間1250万人が利用可能。敷地は65,500平米。駐車スペースは750台(現在550台)。チェックインカウンターは72箇所(現在48箇所)。
搭乗用のボーディングブリッジは12本(現在7本)に拡大。
搭乗者が移動しやすいよう12基のエスカレーターと15基のエレベーターも設置されることになっています。
コンセプトは世界初の“リゾートエアポート”
ターミナル2は海と波をイメージして造られたウッド調の歪曲の屋根が特徴的で、リゾートを感じるナチュラルテイストの空港となっています。
アースカラーもそれぞれ、ブラウンは自然・ナチュラル、グリーンはヤシの木、ブルーはビーチと空をイメージ。チェックインカウンターはラタンを使っており、まるでリゾートホテルのようです。
フィリピンのハブ空港に
現在マクタン・セブ国際空港の国際線は20路線、国内線は30路線を結んでいます。
またセブ島はフィリピンの中心に位置しているため、国内どこでも約1時間のフライトで行くことが可能です。(パラワン、ボラカイ、シャルガオなど)セブの空港が世界中の都市とより繋がることで、セブがフィリピン国内のハブ空港として、海外から、セブを拠点にフィリピンの様々な所へ訪れることができる便利な場所となることは間違いありません。
新しく導入されるサービス
ターミナル2で2018年より導入される新しいサービス「Cebu Connect」は、乗り継ぎ利用客にとって嬉しいものになるはずです。
これはチェックインをフライト時間の12時間前からできるというサービスで、Transfer deskも8箇所あるので、チェックインもスピーディーに、30分程度で終えることが可能となります。
また、早めにチェックインを終えた方の為に、安心して荷物を預けられるコーナーも設置。6時間前にチェックインされた方が無料でマクタン島を巡ることができるツアーを実施するなど、フィリピンで初めてのサービスも登場します。
荷物を預けて次のフライトを待ってる間、無料ツアーに参加したり、ご自身でちょっとお買い物に出かけたりできるのは嬉しいことですね。
ターミナル2 入国の流れ
フィリピン・セブ島へ到着後、飛行機から降り空港内に入るとまずこちらの到着口に出ます。
そのまま道なりに進むと、広々とした通路に出ます。
頭上には、預け荷物受け取り口・乗り換え・入出国審査の案内が。
奥には、入国審査・税関があります。
上のサインがデジタルなのが最新でかっこいいですね。
入国審査を終えると、下には預け荷物受け取りレーン。
今までのターミナルと比べるとかなり広いスペースです!
荷物を受け取り進むと、両替所やリゾートホテルのカウンターがあります。
そのすぐ外には待ち合わせエリアになります。
搭乗口エリアのレストラン・カフェ・スパ
出国手続き後の搭乗口エリアには、免税店やお土産ショップの他に様々なお店が並んでいます。
免税店
コーヒーショップ「The Coffee Bean & Tea Leaf」
バー「Cabin」
イタリアンファストフード「RITAZZA」
ファストフード「BURGER KING」
韓国ファストフード「Bonchon」
ラーメン店(建設中)
スパ「The SPA at CEBU」
搭乗前にゆっくりできる場所が多いのは嬉しいですね。
ちなみに、トイレもとっても綺麗です。
自然をイメージしたトイレは、モスウォールを使用していて緑を感じることができます。
トイレには簡易ウォシュレットまで付いています。
プラザプレミアムラウンジ
プレミアムラウンジ内には、小さなビュッフェ式のレストラン。
さらに、バーまであります。
内装はインディゴとブラウンを基調としていて、落ち着いた高級感のある空間になっています。
席は様々なスタイルのものがあり、コンセントや手元のライトが完備されている席もあります。
他には、シャワーや、キッズルームなども・・・。
エアポートビレッジの建設、
国内線(ターミナル1)もリニューアル
2021年には現ターミナルが、国内線専用ターミナル(ターミナル1)としてリニューアルオープン予定。
現在も既にリニューアルした箇所がいくつかあり、以前と比べて格段と使いやすくなりました。
プラザプレミアムラウンジ
ベビーケアルーム
また空港の周辺にはエアポートビレッジが建設され、ホテル、ショッピングモール、コマーシャルスペースなどができる予定です。
ターミナル別 航空会社と交通ルートマップ
Mactan-Cebu International Airport Authority より
従来利用していたターミナル1では国内線のターミナルに、そして今回新しくできるターミナル2では国際線のターミナルとなります。
ターミナル1 航空会社
Air Juan Air SWIFT Cabgo Cebu Pacific Philippine Airlines Philippine AirAsia
ターミナル2 航空会社 Air Busan Asiana Airlines Cathey Pacific Cebu Pacific China Eastern Airlines Emirates EVA Air Jeju Air Jin Air Korean Air Lucky Air Okay Airways Pan Pacific Airlines Philippine Airlines Philippines AirAsia Royal Air Charter Services Scoot Sichuan Airlines SilkAir T’way Air Vanilla Air Xiamen Air |
ターミナル1からターミナル2までの距離は近いですが、オープン後しばらくは混雑が予想されるため、時間に余裕をもってご利用いただくことをお勧めします。
また、留学生のピックアップなどの際も、お気をつけくださいませ。
マクタン・セブ国際空港 2018年の利用客1120万人目標
Louie Ferrer氏(GMR Megawide Cebu Airport Corporation (GMCAC) :社長)は、ターミナル2の運営は6月から始まることを1月25日メディアに発表しました。
新しいターミナルオープンと共に新しい国際線路線も始まり、2018年は 1120万人の空港利用客を見込んでいます。
これにより、到着客数が昨年に 比べ12%増加すると言われています。
マクタン・セブ国際空港(MCIA)利用客について、2017年の利用客が2016 年の893万人から11.72%増し997万人に達しました。
便数については、国内線が2016年の56210便から17.64%増の66120便へ、 国際線については、16390便から30.84%増の21440便であったと報告されています。
GMCACは、さらなる新しい路線の確保を検討している一方、セブから海外へ、 またフィリピン国内へ移動するためのハブ空港としての役割を担うような空港を目指しています。
2017年に新しく路線を結んだ航空会社は6社。その中でフィリピンに本社のあるAir Juanは、セブと小さな離島を結ぶ航空会社。
セスナ機と水上飛行機を有し、現在セブから Biliran, Ban- tayan、Maasin、Sipalay、Siquijorへの直行便を運航しています。
このように今後も新しい路線を結ぶ会社と契約を結んでいきます。
さらに、Louie Ferrer氏は、中国マーケットが今後最も重要な市場になると述べ、中国から多くの観光客がセブ を訪れている今、優先して営業していきたいと考えています。
国際線専用ターミナル2オープニングセレモニー開催
2018年7月1日には、マクタン・セブ国際空港オープンに先駆け、6月7日にターミナル2のオープニングセレモニー(落成式)が催されました。
開催場所は65,000平方メートルを誇る新ターミナルの出国エリア。
フィリピンの人気観光地・セブの玄関口の門出ということもあり、セレモニーにはロドリゴ・ドゥテルテ大統領も参列。
また、マニラとセブから政府関係者、外交官、ビジネスリーダー、デザイナー、報道関係者など公共および民間部門からも多くのゲストを招き、空港として今年最も重要なイベントのひとつとなりました。
この空港の再開発は、行政のインフラ部門において重要なプロジェクトのひとつ。そして、ドゥテルテ大統領政権で発足した最初の事業がこのターミナル2の建設です。
空港建設および運営を担うGMR MEGAWIDE Cebu Airport Corporation(GMCAC)社長のLouieFerrer氏も、ターミナル2の事業ついて次のように述べています。
「この数年間、MCIAの需要は高まっており、現ターミナルの許容範囲を大きく超えていました。この新ターミナルのオープンにより、今後期待される利用客の増加に大いに貢献するだけでなく、より多くの国際線を受け入れることにつながると思います。」
また、GMCACの会長であるSrinivasBommidala氏は、外国人投資家として「ターミナル2はGMRグループにとって世界的に有力な空港の運営会社として証明する事業です。我々はフィリピンの成長、特に航空に関しては明るい兆しを持っており、継続的な建設事業にさらなる貢献ができることを楽しみにしています。」と挨拶。
また、「この空港を利用する人々にとって、フィリピン人の温かみや空港での体験を魅力あふれる思い出として残るようにしたい、世界に通用する素晴らしい空港だと感じてもらえるよう尽力していきたいです。」と述べました。
詳しくは下記の別記事をご覧ください。
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エコな空港を目指して
MCIAは、電力消費と環境を考え、1.64メガワットを作るソーラーシステムプロジェクトを2017年8月より開始しています。
このソ ーラーシステムは、毎日6560キロワットを作り、ピーク時のターミナル1の約70%を補うことができるのです。
この取り組みは、環境を考えた取り組みで太陽光を利用するソーラーシステムを使うことにより二酸化炭素排出量を抑えるとのこと。
また、GMCACソーラーシステムとは別に、ターミナル内の照明を4000を超えるLEDランプに取り換えました。
これらのエコプロジェクトにより、電力消費量で毎月120万ペソの節約、総炭素削減量も1年に3,200トンを見込んでいます。
セブの玄関口である空港に到着した際、まるでリゾートに着いたような感覚になるであろう新しいターミナル2。
今からオープンが楽しみですね。
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取材協力:GMR MEGAWIDE CEBU AIRPORT CORPORATION
※ この記事の情報は2018年6月現在の情報です。
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