ハゼのお家事情

image (37)ハゼのお家事情

二瓶 立行 さん
【インストラクター暦】 16年
【ショップ】 Paradise Gobies Divers(パラダイス ゴビーズ ダイバーズ)
【アドレス】 PGD,Inside Konteki Beach Resort Datag,Maribago,Lapu-Lapu City
【TEL】 032-495-2328/0916-446-7086(日本語可)
【Mail】 infoparadise-gobies-divers.com


ここフィリピンの海は「生物の宝庫」と呼ばれ、特にマクロ生物といわれている小さな生物たちが豊富です。
今回ご紹介するのは、マクタンで観察できるマクロ生物の中でも人気の高いニチリンダテハゼ。和名の由来でもある美しい背鰭が特徴で、テッポウエビの仲間と一緒に生活していることから共生ハゼと呼ばれています。
小さい頃は体に比べて背鰭が大きく、ずんぐりしていますが、成長すると立派な背鰭に似合う体格になります。
全ての共生するハゼに言えることですが、視力の弱いエビが巣穴を掘っている間、ハゼは外敵などからの見張り番をしています。時にはエビの大きさの半分ほどしかないこどものハゼが、一生懸命外を見張っていることもあって面白いです。
お互いに助け合って生きる良いパートナーなのですが、時にはその関係がなくなってしまう事も・・・
ハゼもエビも、それぞれ子孫を残すという壮大な目的のために生きています。
そのためにテッポウエビは一生懸命巣穴を掘り続けます。運良く相手と出会えると、エビはそれ以上巣穴を広げる事はせず、今ある巣穴を守ります。
ハゼも同じ時に相手に出会えれば良いのですが、相手が見つからないとその巣穴を捨て、他の巣穴を求めて出て行ってしまい、今までの仲の良いペアは解消されてしまいます。
広い海の中で、ハゼ2匹&エビ2匹の理想的な巣穴になるのは非常に大変な事です。
こんなことが毎日繰り広げられている、ドラマティックな水中世界を楽しんでみてください。