2012-11/12特集*セブで働く/03.山田麻樹さん
最近、セブの日本人在住者事情が急激に変化しています。
セブ領事館の調査によると、昨年から今年にかけてだけでも在留届を提出している人の人数が15%以上も増加。
語学学生の急増や、IT関係の日系企業の進出などにより、セブで働きたい人、日本人の求人を求める企業も急速に増えています。
そこで、今回は様々な業種でセブで働いている人をピックアップ。
「働く人」のインタビューをしてきました。
ボランティアスタッフから、起業へ。
【名前】 山田麻樹さん セブ在住歴2年
【職業】 国際協力 青年海外協力隊
【仕事内容】JOCV村落開発普及員として、バンタヤン島赴任。一年後にセブフェアトレードに拠点を移し、フェアトレード商品の販売促進を行う。今年の9月に任期満了。
【今後の予定】一旦帰国後、2013年初旬、セブにて起業予定。
Q、日本と比べて、セブで働く違いは?
日本でプロジェクトを行う際は、マスタープランなど、どのように仕事を進めるのかきちんと計画されますが、こちらでは、アイデアと、ゴールを決めたら、計画をあまり立てないまま実行するため、プロジェクトの方向性がズレることがよくあります。
また、あまり社内の情報共有をしないので、二度手間や、知っている情報がバラバラであったり、結局はオーナーのトップダウンの色が強いので、多くのことが急に変わってしまう傾向が強いですね。
Q、村落開発ってどんなお仕事?
主に、町おこしのイベントや、一村一品開発、地域の問題点を洗い出すなど、地場産業の販売促進をお手伝いします。特に、マーケティングや営業方法を教えるなど、フィリピン人スタッフの成長をサポートすることも大事な目的です。
具体的には、海外バイヤーとの取引や交渉に携わることも多くありました。2年の満期を終えて、成果としては、日本企業の継続的なバイヤーさんが以前は2社だったところ、ドライマンゴーやヤシ炭、バージンココナッツオイルなどを取り扱う企業が新規で3社増えました。またスタディーツアーにも今年だけで50人以上が来て下さいました。
Q、セブで仕事をする魅力とは?
こちらの人は、とてもフレンドリーなので、仕事上のつながりから、色んな人脈を広げられること。また女性の社会進出が進んでいて、社長や役職についている女性の割合が非常に高く、交渉の場でも、男女関係なく同じ立場で会話が出来ることは魅力です。
Q、今後の予定は?
以前はマニラ(ルソン島)で輸出貿易関係の仕事を始めたいと思っていたのですが、任期を終えた今、やはりセブの住み易さや今後の可能性、任期中に得た人脈などを考えて、セブで起業したいと思っています。具体的には、モリンガやココナッツオイルなどフィリピンの自然食品の輸出などをはじめとして、フィリピンのいいものを日本を始め、各国の方々に知ってもらいたいですね。
セブポット2012、11-12月号 / 10ページ掲載