2012-11/12特集*セブで働く/05.日野広大さん

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最近、セブの日本人在住者事情が急激に変化しています。
セブ領事館の調査によると、昨年から今年にかけてだけでも在留届を提出している人の人数が15%以上も増加。
語学学生の急増や、IT関係の日系企業の進出などにより、セブで働きたい人、日本人の求人を求める企業も急速に増えています。

そこで、今回は様々な業種でセブで働いている人をピックアップ。
「働く人」のインタビューをしてきました。

 

 
 

日本語教師として、働く。

熱心な生徒さん

【名前】  日野広大さん セブ在住歴約4年
【職業】  ソフトウエア開発会社の日本語教師
【セブにきた経緯】国際交流基金から日本語教師として派遣後、一旦帰国し再就職活動の末、現在の会社へ就職。
【仕事内容】 社内の優秀なエンジニアを中心に40人ほどに日本語を教えています。自主的にタガログ語も勉強中。
【今後セブ在住予定】  一生を終えるまで(希望)

 

Q、セブに来たきっかけは?

生徒さんも楽しそうです

6年前に国際交流基金の日本語教師としてサンカルロス大学とフィリピン大学にて約2年間働き、その後現職につきました。今の会社はフィリピンの企業ですがクライアントの8割が日本企業です。
社員は200名ほどいますが、特に優秀なスタッフを中心に40人ほどに教えていて、日本語能力テストの前には、一日8時間程度授業することもあります。

 

Q、フィリピン人と働くということとは?

頼んだことが遅れている場合、催促の仕方が難しいです。怒るのはNG。かといって下手に出すぎるのも駄目。ともかく自分の要求を相手に納得させることが大切です。
また勉強にしてもそうですが、クラス時間外の勉強方法や、仕事の進め方など、できるだけ細かくわかりやすく説明、指導してあげることが大事だと思います。

 

Q、セブにに来て変わったこと、学んだことは?

授業中

私自身が日本嫌いだったのですが、離れてみて初めて日本という国の素晴らしさに気づくことができました。特にフィリピン人の日本人に対する尊敬の念は本物。もし、日本に対して日本人に対して不満や劣等感を持っているなら、是非セブに来ることをお勧めします。
また、僕は日本では周りの人と何かをするのが苦手で、一人旅をしたり、引っ込み思案だったのですが、セブには私のようなタイプは滅多にいません。みんな明るくて、社交的で、イベント好き。特に人が集まるのが大好きで、常に周囲に気を使う。そんな彼らに感化され、僕も今は出来るだけ、プレゼントをしたり、ご馳走したりと周りに気配りするようになりました。
逆に、感傷的で寂しがりや、芸術家タイプが多く、完璧主義だけど、どこか抜けているなど僕との共通点もあり、全く似ていないのに、どこか似ている。それこそが私がセブを好む理由かも知れません。

 

 

セブポット2012、11-12月号 / 11ページ掲載