セブ フェアトレード ディレクター Geraldine Labradoresさん

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Geraldine Labradoresさん

1996年に発足した、セブのフェアトレードをひっぱってきた、ジジ(通称)さん。現在18団体とコミュニケーションをとりながら、エコや、環境・トレーニングを踏まえた、貧困層の経済的自立をささえる活動を続けている。成果や、問題点今後の課題などを伺った。


Q:フェアトレードとは、そもそもどのようなものでしょうか?

A:ボランテイアと混ぜて考えられるところもありますが、物資を与えるなどの活動ではなくフェアトレードは、まだまだ仕事のない貧困層の人々に、経済的に自立するための継続的な仕事の機会を与え、その環境を整えることが目的です。また、発展途上の国ではたびたび先進国や大企業からの搾取によって、十分な収入が得られない労働者に、きちんと労働にみあった収入をえられるような環境で仕事ができるようにサポートするということも大きな違いです。

Q:具体的にはどのような活動をされていますか?

A:当団体では防腐剤の代わりにカラマンシーを使った無農薬のドライマンゴーを生産したり、NGOなどの主に18団体とコミュニケーションをとっており、各団体が支援している民芸品やエコアイテムなどをフェアトレードショップを通じて販売しています。売り上げの一部はNatural Farming Teqnorogyと題して、環境に害を与えない土壌作りのトレーニングやセミナーを開いたり、メディカルミッションとして、労働者や、そのコミュニティーで暮らす人々に無料で健康診断や、歯科検診を行っています。昨年は3000人以上に受けていただくことができました。

Q:海外との関わりはありますか?

A:はい。まだまだ小規模ですが、日本、スペイン、ドイツなどの国と取引をしています。ドライマンゴーの出荷が主です。今日もスペインに送るために準備をしていたんですよ。日本からは学生団体のPEPUPや、JNETの方々からも定期的に購入していただいてます。またまだ十分な収入がないので、海外からのドネーションも貴重な収入源として役立っています。

Q:問題点や、今後の課題を聞かせてください。

A:そうですね、先ほども言いましたが、収入が少なく安定していないのが現状です。もっと、販路を広げていかなくてはなりません。需要と供給のマーケットを大きくしなくては、労働する機会を増やせませんから。 また、エコ・スタディーツアーなどを企画して、海外からたくさんの人にきていただいて、皆さんに私たちの活動を知っていただきたいですね。 まだまだ、思うようにできないことばかりですが、この機会に、セブポットさんを通じて、日本のみなさんと近くなれたらと思います。一緒にがんばりましょう。

 
フェアトレードショップはフェンテのオスメニア通りにあるYMCAのすぐ近くにあります。
日本にも輸出しているドライマンゴーとジュースパックをリサイクルしたエコバック。(写真右)